今日は朝から南町公園の掃除をやったり(本町一丁目なのに…)、祭に向けて露店の地割りに立ち会ったりで、祭りの前はいろいろあるよね〜。
ところで話はくるりんぱ。
NPO法(特定非営利活動促進法)ができて11年。
一時のNPO設立ブームも落ち着き、中には解散する法人も増えてきた。
その多くは活動が停滞し、休眠状態になり解散に至るケースがほとんどじゃないかと思われる中、昨日5月30日、
NPO法人コミュニティシンクタンクふじ(CTTF)が解散した。
CTTFは様々な事業を抱えていたにもかかわらず、自ら解散の道を選び、この日、富士市民活動センター・コミュニティfで解散総会が行われた。
様々な事業を抱えていたとは言うものの、その中のひとつが、昨年9月で終了したコミュニティfの指定管理者。
昨年、3年間の契約期間満了で公募となり我々NPO東海道・吉原宿と一騎打ちの末、ウチが選ばれた。
(
ここらへん参照)
金額勝負ではない完全
プロポーザル方式による審査で、少なくとも過去の実績がある団体が敗れ去るのも前代未聞。
コミュニティfで解散総会が開かれるのも、おそらく史上初。
ある意味、我々が解散に追い込んだようなものかもしれない・・・そんなことはないと、CTTFの人は言ってくれるけど。
そんなわけで、ウチとはなぜか浅からぬ因縁(?)があって、設立時期も近いし、設立当初の理事もかぶっていたり、何より知る人も多い。
正直言って、これまでコミュニティfのヘビーユーザーだった我々にすれば、何てしょっぱい運営してんだよ〜と、かなり声に出して言い続けた経緯もあって、CTTFの中の複数の関係者から何度も相談を受けたりもした。
ヨソ様の内部事情は、まぁ人ごとなので面白いっちゃ面白いんだけど…、少なくとも仕様書通りに運営していればウチが手を挙げることもなかっただろうし、審査でウチが負けたら、恥を忍んで俺をCTTFに入れて欲しいと宣言もした。
この組織が掲げた理想はとても素晴らしい内容なのに、CTTFに良かれと思ってかかわった人たちの多くは真面目でいい人ばかりなのに、なぜ解散しなければならなかったのか?
>>CTTFの設立趣意書
結局は、CTTF最後のコミュニティfでの講演会で、
せんだい・みやぎNPOセンターの加藤哲夫さんが言うように、『「市民による自発的な問題解決行動」こそが市民活動である』ってことが全てなのだと思う。
この「自発的」という部分が残念ながら設立当時から欠落していたがために、市が思いのほか距離を置くようになってからも、ヨソからは
ココで言う「官製NPO」と思われ続けていたのではないかと。
そんなこんなで、CTTFの解散総会を児嶋理事長のご好意で立ち会わせていただいた。
実は、コミュニティfの指定管理者の審査結果が出た日に、真っ先に連絡があったのは児嶋理事長だった。
もし逆の立場だったら、俺はおめでとうコールなんてできそうにないな〜と思う。
なので、同じNPO法人の代表者として、あるいは、年齢的にも一度リタイアされた方が、全く別世界の事業を新たに切り開いて来たことに、とてもリスペクトしている。
その上で、自ら設立した組織を解散すると言うのは、ひじょうに大きな決断なわけで、この総会を卒業式に例えての話はとても熱く胸を打つものだった。
・・・でもね、総会に漂うのは何というか他人事みたいな感じというか、よく言えばサバサバしているのか、そこまでの事情を知らない俺としてはちょっと悲しく感じたんだよね〜。