5月21日は「
富士市民協働推進懇話会」の視察で愛知県一宮市へ行ってきた。
あ、俺も一応委員なんだよね〜。
一宮市役所の会議室で2時間のレクチャーを受け、どっこも見ないでトンボ帰り。
市で手配したマイクロバスの乗り心地が悪くて、腰が痛くてたまらんね〜。
あー、自分で運転していきゃ良かったよ〜、ふんとにもう〜。
で、何しに行ったかと言いますと、「
市民が選ぶ市民活動支援制度」の話を聞きに行ってきた。
これは、今後日本中でブームの予感すらする、いわゆる「1%支援制度」ってヤツなのだ。
一宮市のケースで言うと、市民税の1%相当額(お一人様658円)を様々な市民活動団体が企画する事業の中から、お気に入りのモノを市民が選んで支援しようという仕組み。
で、18歳以上の人に投票権があり、投票率と支援総額が連動。
各団体の事業も投票数によって、満額だったり当てが外れたりするという一喜一憂なシステムなのだ〜。
結果は、昨年度が初年度で投票率は10%。
(一宮の18歳以上は約31万人なので、投票数は3万票以上)
支援金総額は約2,000万円。
(投票率が100%だと2億円ってことか!)
内、1,400万円が各団体に交付され、残りは基金へ積み立て。
エントリー総数は、急ごしらえの所も含めて70団体。
ご丁寧に、Web上で
全ての団体の動画が見れる!!
まぁ、よっぽど嫌われてなけりゃ、金額はさておき当選・落選はおそらくない。
ただし、最高90万円をゲットした所もあれば、7千円の所もありで、何とも微妙な制度だよね〜。
70団体を一同に集めてプレゼン大会をやったりと、取組にはパワーを感じます。
が、今回は行政サイドの説明しか聞けなかったので、市民側はどう思っているのかな〜??
それよりも、おぉ!っと思ったのは、
認められる対象経費。
人件費が時給800円とか、ガソリン代1kmあたり15円とか・・・。
静岡県内の通常の補助金メニューで、主催者自身の人件費が認められるのは極めて稀。
かねてから、行政とNPOの事業委託に関する積算根拠に大変興味津々でありまして、正にバイブルと呼べるのが、愛知県で取り組んでいる「
行政からNPOへの委託事業の積算に関する提言」。
適切な人件費と必要経費&間接費30%以上を計上すべきじゃないかと。
例えば、この提言書の中に素晴らしい試算が載っていてる。
(→
PDF 108K16ページ)
施設管理運営業務(市民活動支援センター指定管理)で、仮に行政が直営した場合を100とすると、現状(行政が積算した)の指定管理料は48.3と半額以下。
これを適正な人件費や間接費を計上した額で試算(フルコスト)すると、68.1 。
それでも行政直営の3割引超!
で、「富士市民協働推進懇話会」では、こうした「適切な積算根拠」といったウチ的には切実な事案から、協働コーディネーター、双方向インターン、ドネーションランチ、NPOアーカイブ、情報公開コンパクト、NPO(ソーシャルベンチャー)モールなどなど、何だかわからん用語を羅列して煙に巻いてやろう・・・じゃなかった、もっとわかりやすい表現にして日本のNPOシーンをリードするような提言をしてやろうと思っております。
ただね、大変かもしれないけど、やる気になれば、すぐにでもできることがわりと多いんじゃないかなぁと思うんだよね〜。